2012年12月5日

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板金設計のための精密板金豆知識 タップ加工、ネジ穴について


 

 

 

精密板金にかぎらず、モノとモノの締結方法として、

一番安価でお手軽なのは、「ネジ止め」です。

今回は、そのネジ穴の加工(タップ加工)についてです。

 サラモミに関してはこちら

 

 

 

 

タップの種類について

 

まず、タップの種類についてです。

タップ加工には、大きく2種類、切削転造があります。

この2種類は、共にタップの加工ですが大きく違います。

形状は、写真のような違いがあります。

 

左が切削タップ  溝があります        右が転造タップ  溝がありません

 

 

 

 

切削転造の違い

 

形状が違いますが、タップの加工時にどのような違いがあるのかというと・・・

 

切削タップ

切削タップは、文字通り削って加工していきます。ですから切粉が発生します。

 

 

また糸バリが発生しやすくなります。

 

 

転造タップ

 

転造タップは、削るのではなく、ネジの山を塑性変形(盛り上げて)させてネジ山を作っていきます。

削っていないので切粉や糸バリが出ません。

タップ不良の原因の一つは、切粉によるものですので、転造の方が削り粉がでない分不良が

発生する確率は減ると思われます。

しかし、転造にもデメリットはあって、塑性変形による加工のため膨らみが発生します。

 

また、切削よりもトルクがいることや、下穴の加工精度が必要になってきます。

たまにですが、加工方法の指定のある図面もいただきます。

 

 

 

 

NCタップ

 

最近のタップ加工は、自動化が進み、ブランク加工時に同時に加工することも多くなっています。

NCでの加工の方が忘れ等が無くなりますので、安心かもしれません。

しかし、注意するところは、ネジ径が大きくなってしまったことに気がつかない場合は、全てのタップ穴が大きくなってしまうことでしょう。

手加工ですと、微妙な感覚で気がつくこともNCですと気がつかない場合があります。

適量の抜き取り検査を常に心がけることが大事だと思います。

 

 

 

 

 

タップの目について

 

また、大きな径のタップに関しては、並目、細目のピッチの違う種類もありますので注意が必要です。

並目が一般的なモノになります。細目は、通常よりもピッチが細かくなっているため

緩みにくくなります。が使用するネジも変わってきます。

せっかく出来上がったものでも、これがちがうために作り直しになってしまうのも非常に残念です。

板金設計の際に、細目など、通常と違う加工の場合は、少し目立つ表記にするか、加工先に一言伝えた方が安全でしょう。

 

 

 

 

 

表面処理のある場合のタップ加工

 

まず塗装の場合ですが、タップ加工のしたところに塗料がのるとネジがきつくなります。

膜厚によってはネジが入らなくなることもあります。

この場合は、設計の際に、マスキングの表記をしましょう。

 

 

 

メッキ処理の場合も注意が必要です。

メッキ加工の膜厚は、塗装よりも薄いため細かく管理している加工先も多くはないのかもしれませんが、

海内工業では、メッキの表面処理のある製品に関しては、オーバーサイズのタップを使用しています。

 

 

 

 

 

 

 

他、タップの適正な下穴について、タップの先端の形状についてなど

ありますが、追記していきたいと思います。

 

 

 

海内工業の日々の取り組みはこちらから

 

板金豆知識まとめページ

レーザー加工サンプル

切断面のダレ側、バリ側について

曲げの限界加工について 金型干渉編

3次元CADを導入しました 

 

 

さらに詳しく知りたい方へ

精密板金の情報サイト BANKIN GUIDE

 

 

 

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