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板金設計のための豆知識 切断面のダレ側とカエリ側について
アルミ A5052 板厚1.5㎜ 鋭角曲げ(40°)
一般的に切断面は、シャリーング、プレス、タレットパンチで
切断した場合(正確にいうとレーザー加工時もですが)
切断時上の側をダレ側と下の側をカエリ側というように分かれます。
(必ずしも上下ではないのですが。。。)
写真の右側が破断面になりますが、こちらをみてもらうと
きれいなところとザラザラしているところがわかると思います。
きれいな側がダレる側、ザラザラしている側がカエリ側になります。
このダレ側(カエリ側)を
外面にして曲げるのか(写真下)
、
内面にして曲げるのか(写真上)
で曲げ端部の形状が変わってきます。
写真左のように
ダレ側を内で曲げた場合(左上)は、端部に割れが発生します。
振動部などになりますとこの箇所からクラックが広がり、破断する恐れもあります。
ですので、なるべくダレ側を外側に曲げた方が、
割れの少ない曲げ、キレイな曲げ加工ができます。
加工先では一般的に割れがないように加工しますが、
板金設計の際は、ダレ面の指定を入れた方がより安全だと思います。
また、Z曲げのように両面の曲げの場合や割れを防止するためには、
端部仕上げなどの指示を入れておいたり、曲げRを大きくするなどの指示を
入れた方が安全だと思います。
アルミは、特に割れの発生しやすい素材ですので、
鋭角曲げやヘミング加工、最小曲げRで加工の場合は、
注意が必要になるでしょう。
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