![曲げ限界加工 ダイの溝幅について 曲げ加工](http://amauchi-industry.com/wp-content/uploads/2012/11/314784_456342611063092_830976410_n.jpeg)
ベンダー加工では、上の写真のように
上のヤゲンと下のダイで板を挟み加工していきます。
加工の可否というのは、板厚、形状等によってきます。
限界加工については、様々な条件がありますが、
今回は、ダイの溝の幅と板厚の関係についてみてみます。
![下の金型 ダイ 下のヤゲン 1V型](http://amauchi-industry.com/wp-content/uploads/2012/11/524236_458700320827321_1466692829_n.jpeg)
ダイとは下の金型になります。
こちらは、上の写真でもわかりますように、溝があります。
この溝を使って曲げの加工をしていきます。
加工する板の板厚によって使用するダイの幅が違ってきます。
![ダイの溝の幅 DSCN0014](http://amauchi-industry.com/wp-content/uploads/2013/03/DSCN0014-1024x768.jpg)
ダイは、一般的に〇V(〇に数字が入る)という形で呼ばれます。
表記の数字が溝の幅になります。
写真のものは、12V 溝の幅は12㎜になります。
ダイの寸法や形状は、以前金型干渉編に書いたリターンベンドグラフを参考にすると良いと思います!
![2Vダイ DSCN0015](http://amauchi-industry.com/wp-content/uploads/2013/03/DSCN0015-1024x768.jpg)
板厚に対する溝幅の選択基準
板厚(t)に対する海内工業での標準的に選択する溝幅は
5 × t = 標準のダイ溝幅
としています。
例)板厚1.6㎜を曲げる際の溝幅は、5×1.6=8 8㎜の幅
8Vのダイを使用するのが標準となります。
また、板厚とダイの限界溝幅の関係ですが、
4 × t = 限界のダイ溝幅(90°曲げの加工の際)
としています。
例)板厚1.6㎜ 4×1.6=6.4
6Vでは、板厚とダイの関係から曲がりません。
![2Vのダイになりますよ~ 狭い! DSCN0017](http://amauchi-industry.com/wp-content/uploads/2013/03/DSCN0017-1024x768.jpg)
ダイの溝幅ですが、上の標準ダイ溝幅よりも狭いもので加工すると反りの発生と
ダイによるワークへの曲げキズが深くなってきますので注意が必要になります。
次回は、この溝幅からわかる曲げ高さの限界についてです。
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