ベンダー加工では、上の写真のように
上のヤゲンと下のダイで板を挟み加工していきます。
加工の可否というのは、板厚、形状等によってきます。
限界加工については、様々な条件がありますが、
今回は、ダイの溝の幅と板厚の関係についてみてみます。
ダイとは下の金型になります。
こちらは、上の写真でもわかりますように、溝があります。
この溝を使って曲げの加工をしていきます。
加工する板の板厚によって使用するダイの幅が違ってきます。
ダイは、一般的に〇V(〇に数字が入る)という形で呼ばれます。
表記の数字が溝の幅になります。
写真のものは、12V 溝の幅は12㎜になります。
ダイの寸法や形状は、以前金型干渉編に書いたリターンベンドグラフを参考にすると良いと思います!
板厚に対する溝幅の選択基準
板厚(t)に対する海内工業での標準的に選択する溝幅は
5 × t = 標準のダイ溝幅
としています。
例)板厚1.6㎜を曲げる際の溝幅は、5×1.6=8 8㎜の幅
8Vのダイを使用するのが標準となります。
また、板厚とダイの限界溝幅の関係ですが、
4 × t = 限界のダイ溝幅(90°曲げの加工の際)
としています。
例)板厚1.6㎜ 4×1.6=6.4
6Vでは、板厚とダイの関係から曲がりません。
ダイの溝幅ですが、上の標準ダイ溝幅よりも狭いもので加工すると反りの発生と
ダイによるワークへの曲げキズが深くなってきますので注意が必要になります。
次回は、この溝幅からわかる曲げ高さの限界についてです。
Skype、Zoom、hang out Meet 、各種対応できますので、
お問い合わせの際に、「オンライン打ち合わせ希望」と書いて送ってください。
海内工業の日々の取り組みはこちらから
さらに詳しく知りたい方へ