2012年11月19日
板金設計のための精密板金豆知識 レーザー加工の可能な材種・板厚について
海内工業では、レーザー加工機(LC1212αⅣの2kw)のイージーカットで、
板厚0.15~6.0までの製品を加工しています。
先日は、どこまでレーザー加工で細く加工できるのか?ということを書きましたが
どこまでキレイに切れるのか?は、材質、板厚、形状で変わってきます。
材質
海内工業でレーザー加工している加工材種は、
鉄、ステンレス、アルミ(純アルミ除く)、真鍮、リン青銅等です。
純アルミ(A1100,A1050など)、純銅(C1100,C1020など)になりますと
海内工業のレーザー加工機では、反射率が高いので切断が厳しくなります。
純系の材料ですが、最新のファインカットレーザーでは加工が可能になります。
逆にファインカットでは切れないモノが、イージーカットでは切れたりします。
機能や特徴をうまく組み合わせていきたいと感じています。
海内工業で、純アルミと純銅の案件のある場合は、
タレットパンチプレス(NCT)での加工を行っております。
NCTになりますと、金型の組み合わせでの加工になりますので、
形状によっては加工が困難になる場合もあります。*
(*これは、Rの形状の部分になります。レーザー加工とタレットパンチプレス加工の違い、
両方を搭載した複合機との関係などは、また書いていきたいと思いますが、
大事なのは、それぞれの特徴を活かすことだと思います。)
板厚
こちらも材質形状によりますが、薄板で多いステンレスのバネ材は、0.15㎜まで切断しています。
0.1㎜も切断実績はありますが、精度の問題上、現在は、協力会社さんに切断を依頼しております。
横のつながりのネットワークを活かして、お客様により確実な品質でお届けすることを心掛けております。
厚板につきましては、多くの材質を6.0㎜まで切断しております。
材質・板厚につきましては、技術&紹介ページにも掲載しておりますのでご覧ください。
海内工業のポテンシャル
特殊材料
特殊材としましては、まだまだ試し抜きのレベルですが、
純チタン1種(TP270)やハステロイ(C276)なども切断実績があります。
今後も特殊材料の切断加工を試していきます。
板金豆知識まとめページ
レーザー加工サンプル
切断面のダレ側、バリ側について
曲げの限界加工について 金型干渉編