2013年5月24日

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精密板金豆知識 ステンレスのバネ材について


SUS304-CSP ステンレス バネ材

 

ステンレス バネ材(CSP、SUSバネ材)

薄板精密板金の加工材料としてよく利用されるステンレスのバネ材

 

 

 

 

 

ステンレス バネ材の表

 

材質表記の後には、バネの硬さを表す記号の1/2H 3/4H H等がつきます。

ステンレスのバネ材は、普通のステンレス鋼よりも、

スプリングバックが大きいため、曲げ加工の難易度が一般的に高くなります。

 

一般的に加工されるのは、SUS304のバネ材が多いです。

より硬さが必要な時に、SUS301やSUS631が選択されます。

ちなみに、SUS631のH材は、市場性がなく、入手が困難になります。

 

 

 

 

 

ステンレス バネ材 定尺

 

バネ用ステンレスは、基本的に320×1000のサイズで売られており、

長手方向が延性方向(ロール目)になっています。

 

 

 

 

 

ステンレスバネ材難形状部品

 

バネ材は、このロール目に曲げ加工の際、注意しなければいけません。

SUS304-CSPの話になってしまいますが、

海内工業では、両方向に曲げのある際は、1/2Hを使用しています。

それ以上の硬さの板を使う際は、ブランクを斜めに(45°方向に)加工します。

もちろん材料取りは悪くなり、価格はあがります。

 

 

 

 

 

名刺入れ CLIP

技術サンプルの名刺入れ「CLIP」は、SUS304-CSPの深曲げ加工になっています

 

海内工業では、ステンレスはもちろんのことリン青銅バネ材など各種バネ材の加工ノウハウがあります。

他社で加工不可と言われたものでもお役に立てる可能性がありますので、一度御相談ください。

 

 

 

海内工業の日々の取り組みはこちらから

 

 

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