2012年11月23日
町工場とデザイン・・・技術サンプルについて
技術サンプルの製作
受注生産型の海内工業には、顔となる商品がありませんでした。
また、しっかりとした技術サンプルもなく、
なかなか自社の持つ技術について説明するのが大変でした。
そこで、自社の技術を示し、会社の文化を現すものは
できないかと考え、BRANCHさんに相談しました。
快く引き受けていただき、技術サンプルの製作がスタートしました。
海内工業に来てもらい、技術を見て知ってもらい、
職人さんとも直接やり取りしてもらいながら、進めていきました。
その中で海内工業の技術を詰め込んだ「名刺ケース」の製作を決めました。
なぜ名刺ケースなのか?
それは、名刺ケースを出すのは、新しく出会う方に名刺を出して挨拶をする場面
挨拶で大事なのは、
「知ってもらうこと」
「印象に残ること」
社名と共に、どのような加工技術で、どのような物を製作しているのかを知ってもらう
外観や動きもデザインの力で印象に残るようにする
このようにコミュニケーションのところのデザインも考えて、進めました。
どうしてもそこまでこだわったのか?
それは、技術的なサンプルだけでなく、
これまで技術提案を大事にしてきた海内工業の文化も、
今回の名刺ケースを通じて、知ってもらいたいと思ったからです。
オートメーション化の進む昨今ですが、コア所は、しっかりと考えて
作っていかなければならないと思っています。
その考えてつくる中で、より良いものが生まれると考えています。
強みを発信していく
BRANCHさんは、そこまでしっかりと考えて、
技術・文化を落とし込んだデザインをしてくださいました。
今回製作しているもの全て、海内工業の強みが凝縮した技術サンプルになっています。
最高のツールができたので、ここからしっかりと発信していきたいと感じています!
BRANCHはデザインと町工場を繋ぎます。
「モノ」をつくるから「価値」を創造する町工場へと進化するデザインを提供致します。
デザインと技術をトレードし、最小のリソースで価値を最大化するデザインプロジェクトです。